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ハブASSYを切り離してドライブシャフトを引き抜く
スペースギア(SG)の場合は、4WD車のため、古くなってくると、フロントのドライブシャフトブーツが切れてしまうケースが多く、ブーツ交換の際に、純正部品や、同等の形状をしたブーツでは、ドライブシャフトの脱着工程を伴います。(割れブーツというものも存在する)
運転席側のドライブシャフトは、フロントデフからの距離があるために、インナーシャフトと、アウターシャフトを、フランジ部分でボルト止めしていますから、ハブASSYを切り離さなくても、ドライブシャフトを脱着可能なのですが、助手席側のドライブシャフトは、デフに直接差し込んであるために、ハブASSYを切り離す工程が必要になってきます。
フロントドライブシャフトブーツ(右)の交換
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(1)ジャッキアップしてタイヤを外す |
前編 |
(2)ブレーキキャリパーを外す |
(3)スタビライザーリンクを外す |
(4)ショックアブソーバー下側のボルト・ナットを外す |
(5)タイロッドエンドを切り離す |
(6)ハブキャップを外す |
後編 |
(7)Cリング/Oリングを外す |
(8)ロアアームボールジョイントを切り離す |
(9)アッパーアームとボールジョイントを切り離す |
(10)ドライブシャフトを引き抜く |
前編では、上記の(1)〜(5)までを紹介します。
作業手順(前編)
(1)ジャッキアップしてタイヤを外す
■ジャッキアップする前に、ホイールナットを緩めておきます。
■ジャッキアップしない後輪に輪止めを入れておきます。
■クロスメンバーの中央付近にフロアジャッキを掛けて、ジャッキアップし、ウマ(リジットラック)の上に載せます。
※ホイールナットを外し、タイヤを外す。外したタイヤは、万が一のときのことを考え、車体の下に入れておいたほうがよいです。
ジャッキアップ作業する前に
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(2)ブレーキキャリパーを外す
■タイヤが外れたら、ブレーキキャリパーの下の方(裏側)にある、スライドピンのボルトを緩めます。(工具は17ミリ)
■スライドピンを引き抜き、キャリパーを上に持ち上げて、ブレーキパッドを外します。
■キャリパーを裏側に引き抜くと、外れます。ブレーキホースを必要以上に引っ張らないように注意しながら、番線などで吊っておきます。
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(3)スタビライザーリンクを外す
■スタビライザーとロアアームをつないでいるリンクの片方だけ外します。
■リンクのボールジョイントのボルトには、共回りを防止するため、ヘキサゴン(六角レンチ)を差し込むようになっています。17ミリのめがねレンチと、6ミリの六角レンチを使用します。
※初期型のSGでは、六角レンチは、6ミリではなく5ミリが使われていますが、硬く固着していると、工具に力が入らないために、取り外しに苦労します。
■六角レンチを使うために、17ミリのナットは、めがねレンチしか使用できません。ソケットレンチは、緩んだあとからなら使用できます。
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(4)ショックアブソーバー下側のボルト・ナットを外す
■ショックアブソーバーは、下側のボルト・ナットを外すだけでいいです。(上は外さなくてもよい)
■17ミリの工具を使用しますが、ソケットレンチを使用する場合は、眺めのエクステンション(延長棒)や、ユニバーサルジョイントがあったほうがいいです。
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(5)タイロッドエンドを切り離す
■タイロッドエンドのナットについている割ピンを抜きます。
■タイロッドエンドのナットを緩めます(工具は19ミリ) 緩めるだけにしておき、ナットは取らずに2〜3山くらい残しておきます。
■タイロッドエンドの側面を、前側から、大きなハンマーで叩いて、振動で、テーパー部分を切り離します。
(タイロッドエンドプーラーがある場合は、プーラーを使用することができます 差込径は16ミリ程度必要です)
■タイロッドエンドのテーパー部分を切り離したら、残しておいたナットを外して、エンド部分をナックルから外します。
タイロッドエンドの切り離し (クリックするとページが開きます) |
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後編につづく
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