私のSGも、そろそろ15万キロ。日頃から山間部のワインディングやオフロードを容赦なく走っているために、足回りの経たりは致命傷なのですが、我慢できるだけ我慢して使ってきたものの、さすがに限界。
<準備>
■ジャッキアップして、前輪を外します。
■フロントのタイヤを外さなくても交換可能とおっしゃる兵もおられるかもしれませんが、私的には、外した方が作業性はいいです。なにせ、ビルに交換するのは初めてなので、どの程度、伸びてくるのか、不安で仕方がありません。
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■フロアジャッキで上げて、必ずウマを使用します。外したタイヤは、万が一のことを考えて、車体の下に入れておきます。
ジャッキアップ作業する前に
(上記をクリックするとページが表示されます)
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<古いショックを取り外す>
■くたびれた純正ショックを取り外すことからはじめます。
■ショックアブソーバーは、上下の2箇所ボルト・ナットで固定されているだけですから、要はネジを緩めていけば外れるのですが、多少工具が必要です。
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■上のステム(棒)部分は、純正ショックの場合は、ダブルナットで固定されています。下のナットは、作業性を考えて、いくらか厚みがあるようですが、それにしても、薄型の工具がないと、作業が進みません。 下のナットには、14ミリの両口スパナを掛け、上のナットには同サイズのめがねレンチを使用しました。
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■上のナットが外れたら、下のナットも外します。しかし、このままナットを緩めようとしても、ショック本体(上部分)が空回りしてしまいます。ステム(棒)の最上部には、平べったくなっている部分がありますから、その部分にモンキーレンチを掛け、共回りを防止します。モンキーで押さえているので、できれば、ラチェットを使用したほうが楽です。
■今回は、14ミリのギアレンチを掛けましたが、板ラチェットでも可能です。
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■上が外れたら、次に下のボルト・ナットを外します。後側にはめがねレンチを掛け、前側にはソケットレンチを掛けて緩めていきます。17ミリ。 ■ソケットレンチには、エクステンション(延長棒)を入れて作業しますが、硬く固着している場合は、びくともしません。 |
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■長めのスピンナーハンドルを使用して、さらに足で蹴って緩めていくと、バキバキという音を出しながら、ボルト・ナットが緩んでいきました。
■事前に、CRCなどの潤滑剤を吹き付けて浸透させておいたほうがよさそうです。 |
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■上下のボルト・ナットが外れたら、上のブッシュを取り去り、ショック本体を手で押し縮めて、取り外します。純正ショックの場合、手で縮めると、その後は勝手に伸びてきたりしないので、作業的には楽です。 |
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■今まで使っていた純正ショックと、ビルシュタインの比較です。 ■黒いのが純正、黄色と水色のがビルです。見た目・持った感じともに、それほど大きさの違いは感じません。 ■ビルの場合は、放って置くと反発力で、ショックが伸びきってしまうので、新品では、伸びないようにPPバンドで固定されています。 |
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<ビルシュタインの取り付け>
■できることなら、PPバンドを切らずにそのまま取り付けたいところですが、残念ながら、上のステム(棒)部分を、バンドが覆っていますから、取り付け前の段階で、バンドは切る必要があります。 ■とはいえ、バンドを切ってしまっては、勝手にショックが伸びてくるのではないか?との不安がありましたので、念のため、インシュロックで左右を挟むように縛ってみました。 |
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■インシュロックで固定して、伸びないようにしたところで、緑のPPバンドを切りましたが、勝手に伸びてくる気配は感じられず。
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■まずは、下のループ(丸)部分を先に取り付けました。ボルトを差し込み、ナットを軽く締めておきます。 |
※画像はありません
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■次に、上のステム(棒)部分を入れます。位置を決めたら、ニッパーでインシュロックを切ります。そうすると、ショックが次第に伸びてくるはずなのですが… ■どうなっているのかわかりませんが、すぐにはショック本体が伸びてくる気配はなく。ロアアームを車載ジャッキで上げてみたりしましたが、殆ど変化はありませんでした。 |
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■下のループ(丸)部分を仮止めしているうちに、少しショックが伸びてきたようです。ようやく、上のステム(棒)が入りました。
<PPバンドを切るタイミング>
■ビルを取り付けるのは初めてだったので、勝手に伸びきってしまわないように固定しているPPバンドを切った次の瞬間、一気に伸びてきて、押し縮めるのに苦戦するかと思いましたが、伸び始めるまでには、しばらくの時間的な猶予がありますので、ちょっと拍子抜けした感じがありました。
とはいえ、一度伸びてしまうと、押し縮めるのには苦戦するようですので、あらかじめ、ショックを規定の位置にあてがっておき、それからPPバンドを切れば、今回のように、インシュロックで固定しなおす必要はないようです。
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■次に、ブッシュと皿を入れ、ナットを締めこむのですが、ショックの伸びが足りないのか? ブッシュが厚いのか? ねじ山が出てきません。やむなく、ウオーターポンププライヤー2丁でブッシュを挟んで、ナットを締め込んだのですが、どうやら、ショックの伸びが足りなかっただけのようです。作業しているうちに、ショック本体がきちんと伸びてきました。 ■ショック上のナットを締めこんでいきます。純正と違い、ビルの場合は、ステム最上部には、六角レンチ(ヘキサゴン)を入れるようになっていて、共回り防止のために、5ミリの六角レンチを使用します。 |
■上のナットは、純正はダブルナットでしたが、ビルの場合は1個。工具は17ミリを使用します。ナットには滑り止めに樹脂のカラーが入っているようですので、樹脂の見えるほうを上に向けて締めていきます。
■闇雲にナットを締め過ぎると、ブッシュが潰れすぎてしまいますから、適当なトルクで締めていく必要があります。目安としては、ステム(棒)のねじ山が、10ミリくらい出たところで閉めこむのをやめておくといいようです。
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■上が締まったら、下のボルト・ナットも締め付けて、取り付けは完成。 あとは、取り外したときと逆の手順で、タイヤを取り付けて終了。 |
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■左右同じ作業を繰り返します。 右側は、インシュロックで固定して作業したのですが、思いのほかのびてきませんんでしたので、左側を施工するときには、大胆にも、固定しているバンドを最初に切って取り付け作業を行いました。 バンドを切っても、すぐに伸びてくる気配はありません。下のボルト・ナットを入れたあとも、まったく伸びてこないので、上を固定することができず。 試しに、下のボルトを抜いたあとで、ショック本体が伸びてきました… その後は慌てて作業するはめに… |
■フロントのビルシュタインの品番ですが、F4-B46-2109-H0
です。
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