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古くなってくるとかなりの確率で切れる箇所
お友達の、YUJI@静岡さんのSGで、運転席側のステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)の交換です。
ひと月ほど前に、切れたのを発見して、ブーツは入手していましたが、諸般の都合で、施工がひと月遅れになっておりました。ドライブシャフトブーツのような回転部分ではないため、大急ぎで施工しないと、致命傷になるほどでもなかったため、先延ばしになっていたという顛末です。
(作業実施時期 2006年10月)
ありし日のYUJI@静岡さんのSG
<準備>
■ジャッキアップしてタイヤを外します。 ジャッキアップ作業する前に
■前輪をジャッキアップするので、後輪に輪止めを掛けます。 (後輪の場合はサイドブレーキを掛けることができるので、輪止めなしでも可)
■ジャッキアップする前に、前輪のホイールナットを緩めておきます。 |
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■ジャッキアップする前に、前輪のホイールナットを緩めておきます。
■フロントのクロスメンバーにフロアジャッキをかけて持ち上げ、作業する側にウマ(リジットラック)をかけて、ジャッキをおろします。
■ウマに載ったら、ホイールナットを緩めて、タイヤを外します。
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※作業する側(タイヤを外す側)だけでいいです。反対側はタイヤ接地させます。 車の下にもぐりますから、安全性の確保は慎重に。
■作業する前に、アンダーガードの一番奥(3枚目)を外しておきます。 使用工具は、12ミリと14ミリ。
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タイヤを外してみるとわかりますが、見事に二分割されておりました。
<作業手順>
タイロッドエンドの切り離し
(途中まで同一作業です)
■タイロッドエンドのロックナットに挿してある割りピンを抜きます。
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■タイロッドエンドのロックナットを緩めます。使用工具は19ミリです。
※ロックナットは、外してしまわずに、2〜3山残しておきます。
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■タイロッドエンドを切り離します。ナックルにしっかりとテーパーが噛んでいますから、大きなハンマーで、前方向から思いっきり叩いて、テーパーを外します。 今回使用したのは3ポンド(1.4キロ)の大ハンマーです。 ※叩くのは、ナックル側です。タイロッドエンドのボールジョイント側を叩かないように。 (万が一狙いが外れて叩いてもすぐには壊れませんが要注意)
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■テーパーが外れたら、ロックナットを外して、タイロッドを下に押し下げると、タイロッドが分離します。 |
■タイロッドエンドを外す前に、元の位置を記録しておきます。ねじ山の数を数えておくか、写真のようにスケールで寸法を測っておく、或いは、塗料でマーキングしておき、作業後に、元通りに復元できるようにします。
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■タイロッド(棒)部分は、自由に回転しますので、必ずもとの位置がわかるように、棒の上(天側)にマーキングしておくといいです。 ねじ山の数があっていても、タイロッド本体が回転していると、トーがずれてしまう可能性があります。 (トーが狂ってしまうと、直進性や、タイヤの片減りなどの影響がある) |
■マーキングなどを施したら、タイロッドを外します。モンキースパナで緩めると、手で回るのですが、タイロッドエンドをナックルから抜いた状態では、モンキー2丁使っても作業性が悪かったので、いちど、ナックルにエンドを差し込んで、タイロッドエンド内側のナットを軽く緩めました。
■ナットが軽く緩んだら、タイロッドエンドをナックルから下に抜き、あとは、タイロッドエンドは手で簡単に回るようになっています。
■タイロッドエンドを外したら、ナットも外してしまいます。
■ブーツ外側のブーツバンドを外します。プライヤーで挟むと外すことができます。
■ブーツ内側のバンドを外します。バンドを緩めることは事実上不可能なので、 マイナスドライバーなどでこじったり、ニッパーでバンドを切ってしまいます。 奥に手が入りにくいので、アンダーガードを外しておかないと、この時点で 苦労します。
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■ブーツバンドが外れたら、ブーツを引きぬきます。タイロッドのボールジョイント部分が丸見えになります。ジョイント部分には、適正量のグリースが入っていますから、油脂を追加する必要はありません。CRCなどの潤滑際を吹き付けると、グリースが流れ出てしまうかもしれませんから、注油はしないこと。
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■ブーツをはめます。最初に内側のブーツバンドを入れておかないと、あとで苦労します。 奥の部分は、手が入りづらいので、ドライバーの先端などを使って、ブーツを被せてやります。
■ブーツが入ったら、ブーツバンドを締め込み、余った部分をニッパーで切り取ってしまいます。回転部分ではないので、ブーツが緩んで外れなければいいので、思いっきり締め込む必要はありません。
■外側のブーツバンドを取り付けます。 |
タイロッドエンドの復元
■あとは、タイロッドエンドをはずしたときの元の位置に戻します。
※タイロッドエンドプーラーを使って外した場合には、ボールジョイント部分のブーツを傷つけて、穴をあけてしまう恐れがあります。穴が開いた場合は、タイロッドエンドをそのまま使用しないこと。要交換です。 大ハンマーを使って切り離した場合、タイロッドエンドは再使用可能です。
■タイロッドエンド内側のナットを先に入れます。元の位置は、変色しているために、おおよその位置は、目視でもわかります。
■タイロッドエンドを取り付けます。
■タイロッドエンドの位置を合わせます。マーキングしておいたり、スケールで測った位置にあわせて、手で閉めこんでおきます。このとき、タイロッドの上下がきちんと合っているようにします。
■タイロッドをナックル部分に差し込んで、上下方向があっていることを確認して、モンキーでタイロッド内側のナットを締めこみます。
■タイロッドエンドのロックナットを締めこみます。(19ミリ) 割りピンがはいるので、位置を合わせるように締めこんでいきます。
■タイロッドエンドのロックナットに、割ピンを入れて終了。 |
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■アンダーガードを元通り取り付け、タイヤを装着して、ジャッキやウマを撤収して、 作業は終わりです。
※タイロッドエンドを再使用する場合は、きちんとマーキングしたとおりに復元すれば、トーに狂いは生じないと思われますが、万が一、直進性に問題があった場合は、修理工場などで調整してもらいます。工賃は3000円程度のようです。 |
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