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エアバックなしの古い車はステアリング交換が容易に楽しめる
スペースギア(SG)の発売は1994年(平成6年)で、発売初期の頃の車両には、まだエアバックは標準装備ではなく、オプション装備でした。そのため、年式の古い車両になると、エアバックなしの車両が存在します。
私のSGも、平成7年式で、エアバックは未装備ですから、そのために、社外品のステアリングに交換することが容易です。私は、MOMOのRACE(35Ф)を使用しています。
永年乗り続けていると、足回りの狂いなどが原因で、直進性が不安定になってきて、車検時に、トーを調整されるケースがあります。トーを調整して、直進性を確保すると、今度は、車がまっすぐに走ったときに、ステアリングの位置が、まっすぐではなく、傾いているようになってしまうことがあります。(調整幅による)
足回りのパーツを交換して、トーも調整したために、ステアリング位置がずれてしまいましたので、ステアリングの微調整を施工しました。
作業手順
■ステアリングのホーンボタンを外します。
※作業中に、ホーンが鳴りっぱなしにならないように、あらかじめバッテリーもマイナス端子を外しておくことをお勧めします。
■MOMOのRACEは、ホーンボタンがステアリングに取付金具で固定されています。
3ミリのヘキサゴン(六角レンチ)で、6本の専用ビスを緩めて、外します。
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■ホーンボタンが外れたら、裏側にある配線の端子を抜きます。
※ホーンボタンを外すためには、ステアリングが一度外れてしまいます。
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■ホーンボタンが外れたら、ステアリングを元に戻します。
■3ミリのヘキサゴン(六角レンチ)で6本の専用ビスを締め付けていきます。(元通りの位置で固定する)
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■ステアリングが固定できたら、ボスを固定している、中央のロックナットを緩めます。
■使用工具は17ミリ。奥まった位置にナットがあるため、エクステンション若しくはディープソケットが必要になります。
※ロックナットを緩める際に、ステアリングが回ってしまわないように、しっかり抑えながら作業します。
(ハンドルロックを掛けておいても可)
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■ロックナットが緩んだら、外してしまわないように!
1山か2山くらい残しておきます。
■ステアリング両手でしっかりと持ち全身で大きく揺さぶるようにして、手前に引き抜きます。
※ロックナットを完全に外してしまうとステアリングが抜けた瞬間に、力が一気に抜けて、思わぬ怪我をする可能性があります。
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■ステアリングボスが抜けたら、ロックナットを外して、ステアリングをボスごと外します。
■ボスを再び差し込む前に、差し込むスプライン(軸)部分に、グリースを少量塗布しておくと、次回の作業時に、固着して困る心配がありません。
(固着したボスを抜き取るのは大変です)
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■ステアリング位置を、ずらしたい分だけ、ずらして、ステアリングボスを差し込みます。
1コマずらしただけでも、それなりにステアリングの位置が変わりますので、場合によっては、直進時にぴったりセンターにこない場合があります。
■ボスを差し込んだら、ロックナットを締め付け、分解した手順と逆の手順で復元していきます。
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