弱いエアコンの効き具合を改善
スペースギア(SG)に限った話ではありませんが、ワンボックス車では、室内空間が広いため、エアコンを入れても、室内を冷やすには、かなりの時間を要します。
広い空間を冷やすために、前後別々に起動する、ダブルエアコンを装備しておりますが、前後同時使用による出力のロスや、燃費の悪化は避けられません。
多人数乗車するときは、それでも仕方がないと思っていますが、後部座席に誰も乗車していないときには、リアエアコンを使うのは、ちょっと考え物です。運転手一人だけのときは、雨の日などをのぞいては、極力、窓を開けて走っていますが、それでも、エアコンが必要なときもあります。
エアコンのブロア(送風機)の風量だけ上げても、それほど冷却効率に変化はなく、最大風量にすると、ただ煩いだけなのですが、私は、毎年のように、夏になると、助手席に扇風機を設置しています。
◆施工方法というほどの手の掛かる作業はありません。
前期型SGの、エアバックなし車には、助手席のインパネに、アシストグリップがあります。
市販のクリップ型の小型扇風機を、アシストグリップに取り付けるだけです。
クリップで挟んで固定しているだけでは、オフロードの走行などで、首が折れ曲がってしまうので、電気配線の結束用バンド(タイラップ)を使い、数箇所締め上げておくと、見た目はよくないですが、しっかりと固定できます。
◆電源ですが、この扇風機は、一般家庭用の交流100V電源を使用するタイプのため、自動車用の直流12V電源では動きません。そこで必要なのは、DC12V→AC100Vに変換する、「インバーター」です。
扇風機の回っているときの消費電力は、それほど大きなものではないのですが、モーターが回りだすときの起動電力は、やや電力消費が大きいので、電源の取出しなどは、余裕を持ちたいところです。
◆冷却効果については、扇風機の大きさにより、得られる風量が違います。
私が使用しているのは、直径20cmの扇風機ですが、ちょっと大きいかな?と思い、16cmの扇風機に交換したことがあります。たった4cmでしたが、とても風量が弱くなったように感じました。
毎年夏になると取り付けて、秋になると取り外してしまうのですが、窓を開けて走っても暑苦しい渋滞時など、扇風機とエアコンの併用で、かなり快適に過ごすことができます。
※エアバック装着車では、この位置に扇風機を装着することはできません。
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