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液状ガスケットを塗布したら3分以内に組み付ける
インタークーラーを撤去してしまえば、あとは2本のボルトを緩めるだけで、ロッカーカバーは外れます。
分解・清掃の後、組み付け作業自体も、それほど難しいことはありません。
とはいえ、使用する液状ガスケットについて理解していないと、あとで、とんでもない結末を迎える可能性もありますので、よくご理解の上施工してください。
※シール剤(液体ガスケット)は、塗布後3分以内に組み付ける!
※完全に乾燥するまで(最低1時間)はエンジンを掛けないこと!
もし可能なら、数時間〜翌朝まで乾燥させたい
(施工時期:2009年6月)
ロッカーカバー ガスケットの交換<前編>
<組み付け編>
■今回準備した部品の紹介。 ・ME011282 シール ロッカ カバーボルト、ラバー (2個) ・ME200270 シール シリンダヘッドカムシャフトエンド (後側の半月) ・ME200269 シール シリンダヘッドカムシャフトエンド (前側の半月) ・ME200403 ガスケット、ロッカカバー
※今回は交換しませんでしたが、ボルト・ワッシャも交換をお奨めします。 (年式により異なる部品がしていされている場合があります) |
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■液状ガスケット(スリーボンドガスケット 1211
) 特長:粘度が低く、流動性があり作業性に優れています。 ・固形ガスケットとの併用、Oリングの仮固定に使用できます。 |
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■ロッカーカバー裏面にガスケットを組付ける。前後の向きがあるので注意。 |
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■ロッカーカバーガスケット(ゴム)の外側に、液状ガスケットを塗布する。
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■半月型のゴムシール内側にも、液状ガスケットを塗布し、シリンダーヘッドへ取り付ける。(取付後、上面にも液状ガスケットを塗布) ※ゴムシールは、前後で形状が異なるので注意
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■液状ガスケットを塗布したら、すぐに硬化が始まるので、3分以内にエンジン側に組付けること。
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■ロッカーカバーをエンジン側に組付ける。(迅速に) |
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■ロッカーカバー上のボルトは、新しいゴムシール(丸型)と共に手締めの後、12ミリの工具で、ロッカーカバーが密着するまで締めこむ。 (ゴムシールの弾力性があるので、必要以上に締め込まないこと) |
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◎整備書に記載されている締め付けトルクは、0.4キロです。
感覚的に判りづらいかもしれませんが、エッ? こんなに弱い締め付けで大丈夫なの? と言う程度。
◎ゴムシールが、経年劣化でやせてきたときに、ボルトを増し締めできるように作られています。最初から、力いっぱい締めこむ必要はありません。
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※これで、本作業は完了ですが、絶対に、直後にエンジンを始動しないこと! (液状ガスケットが完全硬化する前に始動すると、オイル漏れを起こします)
※整備書によると、作業終了後1時間は始動してはいけないとありますが、概ね、数時間はエンジンを始動しないように。(出来れば翌日まで乾燥させる)
※スリーボンド 液体ガスケット1211の、表面乾燥時間は90分。 乾燥前に、高温の状態に至ると、本来の硬度まで硬化しません。
※作業手順そのものは単純で簡単な作業ですが、エンジンの取り扱いは、大変シビアですので、ご注意ください。 |
<資料編>4M40エンジン整備書(93.7)
このページに紹介されている作業をDIYで行って、
万が一不具合が生じた場合にも、当方は一切責任を負いませんので、
あくまで自己責任でお願いします。
ロッカーカバー ガスケットの交換<前編>
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