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フィンが潰れたままだと冷却効率は低下する
スペースギア(SG)のディーゼル車は、インタークーラーターボ仕様です。エンジンの上部にインタークーラーが配置されてますから、ボンネットフードに、吸気口があいているので、ガソリン車とディーゼル車を見分けるのは簡単です。(ノーマル車の場合)
ボンネットフードから新鮮なエアーを吸い込んで、タービンで加給されて熱くなっている空気を冷やしてやることで、熱膨張による加給の圧力損失を少なくして、出力を向上させるという
機構ですが、長年走り続けていると、インタークーラーには、走行中に吸い込んだ虫やその他の異物が衝突して、中のうねうねしたフィンが押し潰された箇所が目立ってきます。
インタークーラーに限りませんが、ラジエターや、オイルクーラーなどには、フィンがありますが、これは表面積を稼いで冷却効果をあげようとしているのですが、フィンが潰れているのは、好ましくありません。
特に潰れが目立つのは、インタークーラー手前の部分で、車の前方から飛び込んできた虫などの異物が、進行方向に飛び込んできますから、フィンが横倒しになっています。
これでは、フィンが潰れた部分は空気の流れが悪く、せっかくの冷却効率が台無しですから、横に寝てしまったフィンを1箇所ずつ丁寧に起こして、目立てしてやることにします。
<作業実施時期:2005年夏>
潰れたフィンの目立て
■インタークーラーのカバーを外します。
■工具は10ミリで、左右2箇所ずつ、4本のボルトで固定されています。
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■インタークーラーのフィンの部分、白く見える部分が横倒しになって潰れている部分です。
■先の細いマイナスドライバーで、1箇所ずつ丁寧に起こしてやります。
材質は非常に柔らかい金属ですから、丁寧に扱わないと、変形してしまいます。
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■あとは、インタークーラーカバーを元に戻して、完成! |
潰れている程度にもよりますが、細かくて単純な作業を、黙々と続けなければなりませんので、難しくはないのですが、かなり根気の必要な作業です。
エンジンにとって、吸気温度が熱いのも冷た過ぎるのもよくないのですが、夏場の高温下では、吸気温度が上昇するというのは、出力ロスにつながります。吸気温度を1度下げることができれば、出力的には1馬力アップするといわれていますが、果たして、この作業で、どのくらい回復するのでしょうか? 施工後、走行フィーリングの変化というか、出力的には特に体感できませんでした。自己満足のレベルかな?
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