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空気の流れを整流してエンジンの吹け上がりを快適に
ディーゼル車のスープアップグッズとしては、結構有名な商品で、エンジンに取り入れられる空気の流れを整流することにより、最大20%出力増力、最大20%燃費節約、最大30%黒煙減少の効果が得られるというものです。
見た目は、台所用品の、ステンレスの調理器具を思わせるような、華奢なつくりの金物に過ぎず、とても、こんなものを、インテークパイプの中に入れて、出力や燃費が向上するとは思えないものなのですが、お手軽かんたんに施工できて、それなりに効果を体感できるというので、一時期は結構ブームになったほど。
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この商品は元々、(株)マチヤマが独占輸入販売していた物で、旧価格12,800円という驚きの金額だったため、模造品も出回るほどの人気商品になりましたが、(株)タカノが輸入しはじめて、オートバックス等で9,500円で売られるようになり、その後、次第に市場価格は、下がっていきました。
マチヤマが独占輸入販売していた頃の商品名は「サイクロン」で、かなり高価な出費でしたが、あるクロカン系のディーゼル車に装着たことがあります。そのサイクロンは、65ミリ径のため、SGにも、ちょっと小さかったのですが、流用してみると、それなりに効果を体感できたので、その後は、真似て、自作してみたこともあります。
現在使用しているのは、(株)タカノが輸入して、市場価格が急落した「サイクロン2」の、75ミリ径の商品。初代のサイクロンと比べて、、何が変わったのかはわかりませんが、初代の6割程度の価格で入手して、SGに取り付けています。
サイクロンの取り付け
方向を間違えないようにインテークホースの中に入れるだけと言うお手軽チューン
ではどういう原理なんでしょうね?
ペットボトルに水をいっぱい入れて逆さまにして水を出してみましょう。
そのまま逆さにしてもあの細い口から出て行くのはたかが知れてますよね。
所が、逆さまにしてボトルを大きくグリグリ回してみるとどうでしょう??
水にスワール(渦)が発生して、ただ逆さまにするより大量の水が出るじゃないですか!
サイクロン2ってこれと同じ原理だそうです。
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■説明書きによるとエアクリの近くでエンジンから遠い場所が最適と言うことです。
■SG(2800DT)の場合、エアクリボックスの出口付近に、75ミリ径のサイクロン2が、ぴったりサイズです。
■前期型は、機械式のため、ダクトにエアフロがありませんが、後期型は、エアフロの手前にセットします。
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■エアクリーナーボックスのふたを外して、蛇腹のダクトの手前側に、サイクロンを入れるのですが、蛇腹のダクトを固定している、ホースバンドを緩めて起きます。工具は10ミリです。
■エアクリボックスは、工具不要で、前後4箇所のクリップを外すと、簡単にふたをあけることができます。
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■エアクリボックスのふたを開けたら、蛇腹のダクトから引き抜き、ふただけを取り出します。
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■サイクロン2には、方向性が書いてあります。矢印と、エンジン側と書いてあるので、見間違わないように。
■エンジン側を、蛇腹のダクト側へ向け、エアクリボックスの出口付近に、サイクロン2を押し縮めるようにして、挿入します。
方向性さえ間違わなければ、特に難しい作業は必要ありません。
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■あとは、エアクリボックスを元に戻し、蛇腹のダクトを固定して、ホースバンドを10ミリの工具で締め付けて、終了。 |
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こんなものつけて、吸気抵抗にならないのか? などと考える人もいますが、ディーゼルターボには、相性がいいようです。黒鉛は少なめでしたから、黒煙の減少効果はちょっとわからなかったものの、エンジンの吹け上がりは、確かにフィーリングがよくなった気がします。
燃費に関しては、アクセルの踏み方しだいなところもあるので、なんともいえませんが、私の場合は、やや改善した感じです。
何より、発進のトロくさいディーゼルエンジンの、初期加速のフィーリング向上は気に入りました。
サイクロン2の説明書
(画像をクリックすると大きく表示されます)
インタークーラー出口にサイクロン取り付け
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