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インマニを脱着することなくエンジン内部を洗浄
<ケミカル剤の紹介>
ディーゼル車用燃焼室・吸気系統の洗浄剤。
ワコーズのディーゼルコンディショナーはエンジンを分解せず、1本当たり、わずか10分でインテークマニホールド、インテークバルブ、燃焼室に付着した汚れを除去する泡状洗浄剤です。吸気効率を改善し黒煙排出量の軽減、出力の向上、エンジン音の低減などに優れた効果を発揮します。
※スペースギアでは、2本施工します。市販価格は1本1500円程度。
スペースギア(SG)に限らず、古くなったディーゼル車では、走行距離が増すにつれ、次第に黒煙を吐くようになってきますが、黒煙対策として、様々な手法が試行されております。
近年、検査場でもうるさくなった、ディーゼル車の排ガス(黒煙)濃度。古いディーゼル車を、車検に通す前の儀式ともなりつつある、ディーゼルコンディショナーを施工してみました。
今回の人柱ならぬ、車柱となった車両は、平成7年PE8W、走行12万キロ。走行中にアクセルを踏み込むと黒煙がひどかった車両ですが、施工後は、かなり改善。
(作業実施時期:2007年10月)
作業手順
※ディーゼルコンディショナーを注入する作業は、二人で行った方がいいです。 今回は、kazuhikoと、お友達のまさや@松本さんの二人で施工しました。
■準備 エンジンを暖気します。今回は、作業場所を河川敷の人気のないところまで移動しましたので、エンジンは温まっているので、到着後すぐに施工。
※作業中は異臭と黒煙、騒音が発生しますので、住宅地での施工はご遠慮願います。 |
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■インテークマニホールドの入口から注入しますので、インタークーラー出口側のホースを取り外します。 純正のホースでは、下側のホースバンドだけ緩めて、ホースをずらす程度で、注入用のノズルを差し込むことができます。
※社外のインテークパイプ装着車は、パイプを取り外す必要があるかもしれません。 |
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■エンジンを掛け、アイドリングよりも少しだけアクセルを踏んで、1500回転程度(タービンのブーストが効き始める手前)に安定させます。
※この車両には、暖機運転のためのスロットルノブがありませんので、一人が運転席でアクセルを踏んでいますが、平成7年の初回マイナー後の車両には、暖機運転のためのスロットルノブがありますので、一人で施工する際は、これを活用する方法があります。
(但し、施工中に急にエンジン回転数に変化があったときはすぐに止めること)
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■エンジンの回転が安定したら、インマニ入口からノズルを差し込んで、スプレー缶から薬剤を注入します。
■この際、ゆっくりと、時間を掛けて注入します。半透明な細いノズルの中を、白い薬剤が流動しているのがわかりますから、流れ出る量がわかります。断続的に噴射するような方法で施工しますが、噴射ボタンを押し続けても、それほど強く噴射しません。
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※事前に修理工場のメカニックにお聞きしたところ、夏場で連続で噴射した場合で10分程度。冬だと20分近く要するとのこと。今回は、出が悪かったこともあり、1本当たり、20分くらいかかりました。 ■注入作業時は、手が汚れることと、手に匂いが付着しますので、ビニル手袋か、画像のように、レジ袋を活用して、手を保護します。
■エンジンを掛けっぱなしで作業しますので、やけど注意。手袋・長袖は必要です。 |
<注入後>
■ディーゼルコンディショナーを1本注入したら、インテークホースを元に戻します。 ホースバンドも、締めこんでください。
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■少し間をおいた後、エンジン回転数を2000〜2500回転程度まで上げて、空吹かしをします。 ■洗浄成分によって浮き上がったカーボンやスラッジなどの汚れが、インマニ内壁から剥離して、燃焼室に送り込まれて、一緒に燃焼して排出されますので、凄まじい黒煙を吐きます。
■時々、エンジン回転を上げたり下げたりしながら、黒煙の濃度がやや薄くなる程度まで繰り返します。 |
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■空吹かしをして、出てくる黒煙が少し薄くなったら、アイドリング状態にして、少しの間、エンジンを冷まします。(空吹かし中はかなり高温になります) |
■2本目の注入を施工します。インテークホースのホースバンドを緩めて外し、2本目も、10から20分程度の時間を掛けてゆっくりと注入し、その間、エンジンの回転数を1500回転程度に安定させます。 |
■1本目同様、注入が終わったら、空吹かしをして、洗浄成分によって剥離された汚れを、エンジン内から追い出してやります。 ■1本目の注入直後は、真っ黒で凄まじかった排ガスが、2本目の施工直後は、白煙まじりの黒煙に変わっていて、施工終了後は、かなり改善。 |
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施工後の変化
■車検時のディーゼル車の排ガス検査は、停止した状態で、無負荷でアクセル全開状態にして、黒煙濃度を測定します。 ■今回、ディーゼルコンディショナーを2本施工した直後は、アクセルを一気に全開にあおっても、それほど黒煙は出ませんでした。
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※エンジンの燃焼室内に、洗浄によって剥離した汚れが大量に入っていますので、施工後は、エンジンオイルの交換をお勧めします。 |
<一緒に作業してくださった、まさや@松本さんからのアドバイス>
●注入後エンジンを吹かす時は出来るだけ断続的に、アクセルを煽るように吹かすとカーボンが剥離しやすいみたいです。
●また、エンジンのためにも無負荷で高回転を長時間維持するより短い時間で吹かしたほうが良いと思われます。
●ちなみに、施工後はヘッドの液状ガズケットがケミカルに溶かされる可能性がありますのでオイル交換後、オイル漏れ止めの添加剤の使用またはヘッドガスケットの交換等をお勧めします。
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