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SG(ディーゼル)の燃料フィルター交換時期は2万キロごと
ボンネットを開けると、ボンネットフードの裏側に、メンテナンス時期を記したラベルが貼ってありますが、ディーゼル車の燃料フィルター(ヒューエルフィルタ)交換時期は、2万キロごととなっています。
(ガソリン車はMPI仕様10万キロごと、その他は4万キロごと)
メンテナンス関係のサービスデータ
他社の場合、ガソリン車で10万キロごと、ディーゼル車で5万キロごとくらいではなかったかと思いますが、三菱の場合、ディーゼル車に限っては、2万キロごとと、随分と短いサイクルで交換を推奨していているのだなと感じます。
(でも、2万キロで交換しているユーザーってどのくらいいるのだろう?ちょっと疑問…)
確かに、軽油はガソリンに比べると不純物や水分混入の可能性も高いし、冬季に使用される寒冷地軽油には、夏場の軽油よりも灯油流分が多く含まれるので、傾向としては、燃料系統の汚れを落としてくれるようです。(汚れが落ちるということは燃料フィルターが詰まりやすいということ)
<交換手順>
燃料フィルターは、バッテリー、ラジエターコンデンスタンクの奥にあるため、バッテリーを外して降ろさないことには作業が出来ません。
私のSGはシングルバッテリーですが、ツインバッテリーの場合は、この作業が一番大変だと思います。
使用工具は、フィルターレンチ、10ミリの工具、パイプレンチ(なければ万力で代用する)
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バッテリーを降ろしたら、 ウオーターレベルセンサーのコネクターを外します。
(そうすると、フィルターレンチが入るはずです)
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燃料フィルターを緩める前に、燃料口を開けて、燃料ラインの内圧を抜いておきます。
(走行直後だと内圧が上昇して、フィルターを緩めると燃料を吹く可能性がある)
そんな熱い状態では作業しないと思いますが…念のため。
フィルターレンチで、フィルターを外します。
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軽く緩めると、あとは手で回ると思います。
フィルターの中には、軽油が入っていますから、こぼさないように静かに取り出し、オイルジョッキなどの受け容器に排出してください。
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フィルターの下についている、水抜き用のセジメンタは、外して再利用します。
セジメンタの外径は、およそ42ミリありました。大きめのモンキーでも、40ミリ以上となると挟むことが出来ませんので、パイプレンチで緩めて外します。
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パイプレンチがない場合は、万力に挟むなどして、工夫して外してください。
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純正部品番号は、MB220900です。社外品でも構いません。
私は、近くの自動車部品商で購入。日本マイクロフィルター社製で、3696円でした。(部品商だと1割くらい安いはず)車検証を持っていき、この車の燃料フィルター下さいと言えば、探してくれます。
新品の燃料フィルターには、ゴム製のOリングがついてきます。セジメンタと、フィルターの間のパッキンです。古いOリングを外し、新しいものと交換します。(軽油を塗布しておくと固着防止になる)
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準備が出来たら、フィルターの上のパッキンにも軽油を塗布して、車両に取り付けます。 最初は手で回していき、硬くなったらフィルターレンチを使いますが、それほど強く締めつけなくても大丈夫です。
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フィルターを装着したら、今度はエアー抜きをします。
エアー抜きプラグを緩めます。
10ミリの工具ですが、奥深いところにあるので、ソケットレンチか、T字レンチの方が作業性はいいです。
プラグの頭をなめないように注意してください。
エアー抜きプラグは、1周くらい緩めるだけで結構です。(外すとなくしてしまう可能性があります)
燃料フィルターの頭についている、エアー抜き用の手動ポンプを押しながら、エアー抜きをします。
だいたい、10回くらい押したところで少し手ごたえが硬くなります。(燃料を吸い上げている)
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そのまま繰り返し押し続け、30回くらい押したところで、エアー抜きプラグから燃料と空気が混じった状態で出てきます。
エアー抜きプラグから軽油が出てくるようになったら、エアー抜きプラグをしっかり締め付けます。 ここで終わりではありません。
エアー抜きポンプを、更に30回程度押し続けます。燃料フィルターから先、インジェクションポンプまでの間もエアーが噛んでいますから、完全に追い出してやります。燃料噴射ポンプから先は、噴射されない燃料は、燃料タンクに戻りますから、ここまで手動ポンプを押し続けないと、エンジンは一発で掛かりません。 といっても目に見えませんから、目安としては、手動ポンプを押している手が、だるくなる程度。ある程度押し込んでやると、手ごたえが非常に重たくなるので、そうなったらOKです。
あとは、ウオーターレベルセンサーの配線を元通りにして、 バッテリーを積み込んで終了です。(バッテリを積むのが大変!)
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注 意
燃料フィルターを締め込むとき、近くにある電気配線などの異物を噛みこまないように気をつけてください。フィルターのゴムパッキン部分に異物を噛んでしまうと、エアーが混入して、いくらエアー抜きをしても、エンジンが掛かりません。
(噛みこんだ配線なども使用できなくなるので、あとで大変な思いをします)
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