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冷却水経路にエアーを噛んでいるとオーバーヒートの原因
冷却水が、コンデンスタンクの上限と下限の間に入っていないときは、不足している場合は補充すればいいのですが、極端に減っていたときや、LLCの交換をしたときには、冷却系統にエアーを噛んでいる可能性がありますから、エアー抜きをする必要があります。
冷却系統にエアーを噛んだままにしておくと、最悪の場合、オーバーヒートする可能性がありますから、水温計の上昇が気になったり、おかしいなと感じたときにも、予防のために、エアー抜きをしてみることをお勧めします。(作業はとても簡単ですが、やけどに注意)
冬場にヒーターがきかないときには、冷却水が不足していたり、ヒーター経路にエアーを噛んでいる場合があります。
作業手順
冷却水の温度がある程度冷めている状態で、ラジエターキャップを外します。
このとき、火傷防止のために、ウエスなどで手を保護してください。 |
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セパレーターボックスのプラグ(バッテリーの奥側上のほうに空調の吸気口がありますが、その左側にプラスチックの六角ねじがあります。
(工具は12ミリ)
※下の方に整備書の画像がありますので参照
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ラジエターキャップをはずした状態で、エンジンをアイドリングします。(前後のヒーターは全開にしておく)
エアーが抜けてくると、ボコボコと泡が出てくることがあります。
水温計の針が上昇し始めてから、10分くらい経ったらエアー抜きが終わっているはずですから、エンジンを停止。 |
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エアーが抜けてくると、コンデンスタンクの液面が低下しますから、LLCを補充します。
(エアーを噛んでいない場合は、液面に変化はありません)
※コンデンスタンクが経年変化で変色が著しい場合、タンクの外から見ても、クーラントの入っているレベルを目視確認できないこともあります。
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エアー抜きが終わったら、セパレーターボックスのプラグ締め付けます。この部分も、樹脂のネジですから、無理に締めすぎないように。シールテープを巻いてから軽く締めるといいです。最後に、ラジエターキャップを確実に締め付けて終了です。 |
セパレーターボックスのプラグ位置(整備書より)
(画像をクリックすると大きく表示されます)
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